2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

会議について

そろそろこのブログを始めて一年。いままで、毎日書く(二日分いちどに書くことはあるが)方針できたが、いいかげん、ときどき休みを入れようか、と思い始めている。たとえば今日は、読み終えた本がないので、書くことがない。今年は長めの出張もあるはずだ…

我らが共通の友

Our Mutual Friend (Penguin Classics)作者: Charles Dickens,Adrian Poole出版社/メーカー: Penguin Classics発売日: 1998/02/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (2件) を見る必要あって部分的に再読。これは『ヴィレット 下 (ブロンテ全集 6…

荒川はみごとでしたが

大学院入試、会議。現在日本の文系大学院、とくにいわゆる一流大学でない大学の院が抱える歪みについては、すでに膨大な文章が書かれていて、べつに付け加えることはない。ともかく、次年度もわたしは大学院の授業はもたずにすむ。 フィギュアスケート好きは…

The Great Stink of London

The Great Stink of London: Sir Joseph Bazalgette and the Cleansing of the Victorian Metropolis作者: Stephen Halliday,Adam Hart-Davis出版社/メーカー: History Pr Ltd発売日: 2001/04/01メディア: ペーパーバック クリック: 2回この商品を含むブログ…

老ヴォールの惑星

老ヴォールの惑星 (次世代型作家のリアル・フィクション ハヤカワ文庫 JA (809))作者: 小川一水出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2005/08/09メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 121回この商品を含むブログ (291件) を見るいずれも強い心を描いた四篇。人間…

ラスキンの初夜

会議、新任非常勤講師にCALL教室の講習、会議。ちょっと腹が立つ。 VICTORIAメーリングリストは、ラスキンのセクシュアリティの話で荒れ気味。ラスキンが女性にアンダーヘアがあることを知らず、新婚初夜に驚いて部屋から飛び出した、という伝説…

ゼミ・サッカー

イギリス文化1900-1951教科書プロジェクトのミーティング@三田。各人の草稿論評、書けていない人の懺悔、全体としてカバーできていない部分を誰が書き足すかの押し付けあい、など。だんの家で泥酔。 わたしはゼミを教えるとき、サッカーのフォーメーション…

〆切

会議。二〇世紀イギリス文化教科書プロジェクトの原稿。今日中にとにかく書いたところまで送れ、というのが hiropon 先生の厳命で、ひさしぶりに時間に追われてものを書き、推敲しないで人に渡す。いや、どっちにしろ未完成なのだが。ふつうこういうときは、…

夫が多すぎて

いまさらながら伊坂幸太郎 『アヒルと鴨のコインロッカー (ミステリ・フロンティア)』(東京創元社、2003)。『広辞苑』を本屋から盗みたいから、店員が逃げないようにそのあいだモデルガンを抱えて裏口を見張っててくれ、というわけのわからない頼みを隣人…

お茶COE英語圏年次大会

会議。会議を一つさぼって茗荷谷へ。 お茶の水女子大学21世紀COEプログラム「ジェンダー研究のフロンティア」プロジェクトD1「理論構築と文化表象・英語圏」第3回年次大会「精神分析と表象研究」(長いなあ)。参加者のべ90人ほど。第一部文献討論会…

Sex, Politics and Society

追試の監督、会議。Sex, Politics and Society: The Regulation of Sexuality Since 1800 (2nd Edition) (Themes In British Social History)作者: J. Weeks出版社/メーカー: Longman発売日: 1989/01/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) …

レオンベルガーのヴァーリッヒ

レオンベルガーのヴァーリッヒ作者: 西丘ふみ出版社/メーカー: 新風舎発売日: 2005/10メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る茅ヶ崎でマンション住まいの高校教員夫妻の、レオンベルガーと暮らす日々。これ読むとレオンベルガーっ…

若い人

業務、教科書会社との契約書類を交わす、会議。 石坂洋次郎 『若い人』(初版1937、新潮文庫)。ちょっと思うところがあって読んでみて、とにかくひたすらな猥褻さに圧倒される。押入れに隠れるとか混浴とかわかりやすいものに加えて、過去の思い出話や観念…

感染症は世界史を動かす

他学部の入試監督。とりあえず紀要の原稿を書き終わる。「万博後のサウスケンジントン――自然史博物館移転の周辺」。論文というようなものではありませんが、読んでやってもよいという方にはファイルをお送りします。感染症は世界史を動かす (ちくま新書)作者…

採点

採点、会議。 数年前まで、採点にマークシートを使わず、記号問題もすべて手採点していた頃は、入試は非日常だった。二日、三日と缶詰になり、妙な連帯感が生まれる。経費についてはうるさく言われず、夜は鰻丼や鍋焼き饂飩の出前がとれ、終れば打ち上げ。寿…

告知 精神分析的思考の可能性

入試監督。採点。あとは告知のみ。 東京大学LAC第4回国際シンポジウム「精神分析的思考の可能性」 2006年3月17日(金) 13:00-18:30 東大駒場キャンパス学際交流ホール (通訳あり・予約不要) 司会 原和之 第1セッション 「精神分析から歴史・共同体…

レイモンド・ウィリアムズ

紀要の原稿。いいかげんに終わらせたいなあ。頭痛。 『英語青年』3月号は、じつに実質的な執筆陣によるレイモンド・ウィリアムズ特集。小説、テレビドラマといった創作的なテクストが重視されているのが新鮮だ。『三四郎』を肴にして有機体論批判を検証する…

自然史博物館移転

東京学芸大図書館で、1860年の自然史博物館(大英博物館自然史部門)のブルームズベリーからサウスケンジントンへの移転検討の国会委員会の記録を読む(Irish University Press の議会録シリーズの British Museum vol.4 に収められている)。まとめて読むと…

ハピネス

CALL教材作成業者との打ち合わせ、会議、会議、入試でリスニングをやる部屋の音響チェック。 TVチェルシー2−0リヴァプール、スペクタクルではないハイレベルの試合を堪能させていただきました。ハピネス (IKKI COMICS)作者: 古屋兎丸出版社/メーカー…

ある昆虫学者の回想

会議、会議、追試問題作り。 にわとり文庫でアントニー・グリン 『イギリス人―その生活と国民性』 正木恒夫訳(研究社、1987)購入。気軽に読めるイギリス人論はいろいろあるけど、いちばん厚みがあるものの一つだろうか。英米文学概論などという授業はこう…

愚痴

書類書き。イギリス文化史教科書『愛と戦いのイギリス 1900-1951』(慶應大学出版会、今秋出版予定)の担当章の原稿を書く。規定枚数の半分ほど。どの程度実際に使えるかは謎。まじめに海野弘本の抜書きになりかねないな、こりゃ。 受験者用の大学案内のゲラ…

めぐりあい

ブルームズベリー・グループ関係の基本文献をぱらぱらめくる。 TV録画「めぐりあい」(東宝1968、恩地日出夫)。この頃の東宝映画がいいとは思わないが、風俗描写は興味津々。川崎の自動車工場の工員(黒沢年男)とネジ屋の店員(酒井和歌子)の青春もの。酒…

melancholy and superego

The Freudian Body: Psychoanalysis and Art作者: Leo Bersani出版社/メーカー: Columbia Univ Pr発売日: 1986/10/15メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (2件) を見る読み返すたびに理解できる箇所が増えていくような気がするのは、自分にとって…

Mrs Ellis

Mrs. Havelock Ellis, The New Horizon in Love and Life (A. &. C Black, 1921)。死後出版の論文・講義集で、夫のハヴロック・エリスが編集している。前半が「愛と結婚」、後半が「新たな文明」。後半は社会主義マニフェストというか、いまの語彙でいえばマ…

ホモセクシャルの世界史

紀要の原稿を引き続き。しかしどうしてこう、コピー資料っていざというときに消え失せてるのか。どちらにせよ、とっさに入手できないような文献はともかく、議会資料を孫引きのメモだけで活字化するのはさすがに気が咎めるので、立教にでも見に行くか。学問…

Waley

Orienting Arthur Waley: Japonism, Orientalism, and the Creation of Japanese Literature in English作者: John W. De Gruchy出版社/メーカー: Univ of Hawaii Pr発売日: 2003/07/01メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る伝記的事実の…

影のオンブリア

会議、英語の成績考査。職場の紀要に載せるため、秋に口頭発表したサウスケンジントンについての文章を書き直す。とても論文と呼べる代物ではないが、なにしろスタッフ十三人の学科で出している雑誌なので、二年に一度くらいは書かないと本が成立しないし、…