めぐりあい

ブルームズベリー・グループ関係の基本文献をぱらぱらめくる。
TV録画「めぐりあい」(東宝1968、恩地日出夫)。この頃の東宝映画がいいとは思わないが、風俗描写は興味津々。川崎の自動車工場の工員(黒沢年男)とネジ屋の店員(酒井和歌子)の青春もの。酒井和歌子の弟は、なんとシャア・アズナブルの声、池田秀一。友だちのピックアップトラックを借りてのドライヴ、雨中で斜めになった荷台のシーンがみごと。なんでわざわざ黒沢年男が発作的に荷台を上げたのかは聞かないでほしい。いやこいつほんとになにも考えてないっぽいんですよ。ゴーゴーバーや歌声喫茶、すごく狭く感ずる五人家族の公団もなかなか。組合活動を匂わせるシーンが一切ないのが、逆に興味深かった。