2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

サリヴァンの旅

英語、書類。指定校推薦枠の見直しが課題で、見直しというのは取りやめも含むわけで、もちろん高校側はそれは嫌なわけでうにゃうにゃ。会議、会議。 Kathleen Moran and Michael Rogin, ""What's the Matter with Capra?": Sullivan's Travels and the Popul…

Victorian Studies spring 2005

学会事務若干。卒論と院生論文数本。 Victorian Studies 47-3 (spring 2005)。Emily A. Haddad, "Digging to India: Modernity, Imperialism, and the Suez Canal"。1869年当時のエジプトのイメージ――近代と古代が共存するところ――と、スエズ運河のテクノロ…

Visual Pleasure in 1959

↓えらいとこにトラックバックされたなあ。文学関連がわたしと小谷野敦さんだけっていうアンバランスさには、どう反応したらいいのか。ここは半分くらいはだらだら身辺日記なんだけど……。こうなったのは要するに、「断片部」のチェックは社会学系が主で、その…

暫定事務局云々

某新設学会の準備会義@渋谷。会の前に Oval の地下でおにぎり。ここのトイレは設計ミスだと思う。あの広さで一つしかないのもどうかしているが、そこに行くのに鎌倉パスタの外向けカウンターの前の細い廊下をずーっと通っていくしかない。女性トイレには確…

オカメな夜

学会を一つさぼって別な学会の大会準備委員会@駒場。駒場祭を突っ切って会議室に行くのが一苦労。 家で鴨鍋。鴨がいまひとつうまくないなあ。AN夫妻、Sさん、Mさんと、まったり鳥を愛でる。バッキー、撫でさせてくれてありがとうよ。 これだけだとなんなの…

the beautiful don't lack the wound

会議一つ。いせやでお湯割り。Pさん、妻と合流して George's Bar でマティーニ、ビッグアップルでバーボンとはしご。全然自分のこととしてはわかってない中年三人で「萌え」とはなにかを熱く語る。On Beauty作者: Zadie Smith出版社/メーカー: Hamish Hamil…

ウサギ

体調不良。非常勤の講義、購読。職場に戻って会議一つ。 今日のベスト10はウサギ。 『少女ムシェット』 『ロジャー&ミー』 『ドニー・ダーコ』 『ハーヴェイ』 『アリス』(シュヴァンクマイエル) 『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』 『ルーニー…

ミニー身長157cm

義父母と義弟一家が遊びにくる。ラベッファーナでランチ。三歳と五ヶ月の二人の姪を連れて店に入り、気疲れする。ここのピザはまずまずうまいが、今日は食後のコーヒーが出てくるのが異常に遅い。明らかに子連れの客を後回しにしてるのだが、それ自体が差別…

ショック映画昭和四一年七月号

妻が神田ぱんさんから、昭和四一年プレイグラフ社刊の『ショック映画』七月号を借りてくる。知らない雑誌だが、ショック映画というのは要するにエロ。でも誌面はけっこう読み出がある。「特集・銀幕の歌声」で、来日直前のビートルズの特集が組まれていて、…

Mimesis

Humanism and Democratic Criticism (Columbia Themes in Philosophy)作者: Edward W. Said出版社/メーカー: Columbia Univ Pr発売日: 2004/05/01メディア: ハードカバー クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る第四章のアウエルバッハ論をようやく…

イカロスの墜落

洗面台にアルミのパネルを貼ってもらう。うちの洗面台は実験室用で、大きくて平たくていいんだけど、メーカー仕様通りに取り付けたら、蛇口がかなり高くて水が撥ねるのだ。そこまではわれわれも設計事務所も気が回らなかったわけで。 学会を一つさぼって、掃…

肉体は復活するか

Fernand Vidal, "Brains, Bodies, Selves, and Science: Anthropologies of Identity and the Resurrection of the Body" Critical Inquiry 28 (Summer 2002): 930-74。最後の審判に際して人は復活するが、復活のときに肉体はともなっているのか。だとしたら…

Bumberboom

どんがらがん (奇想コレクション)作者: アヴラム・デイヴィッドスン,殊能将之出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2005/10/26メディア: 単行本 クリック: 21回この商品を含むブログ (126件) を見るこのシリーズのなかでも、『ふたりジャネット』と並んでい…

海賊ブラッド

成城で講義、購読。駅でいろものシェイクスピア学者のYさんとばったり会い、お茶。イギリスで学位授与式に行ってきたばかりのYさんだが、「日本人が博士号とるのに袖の下はいくら渡したの? ××大じゃ5万ポンドが相場という話だけど……」と聞く人がいたとか…

憂国呆談

英語。会議。年末調整時期だが、火災保険の証書が見つからない。うーん。ニッポン解散 続・憂国呆談作者: 田中康夫,浅田彰出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2005/09/29メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (13件) を見るけっこう中曽…

アーマン

翻訳再校。CALL 問題集の直し、入力担当のバイトとの意思の疎通がうまくいってない。自分の古い論文をスキャナーにかけてファイル化。中間試験採点。魂込め(まぶいぐみ)作者: 目取真俊出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 1999/07メディア: 単行本購入: 1人 …

幽霊

「翔丸」で昼につけ麺を食べ、店に授業で配るプリントの原本一式を置き忘れ、そのまま諦めて授業をやる。文学理論、大<他者>概念、山岸涼子「天人唐草」。動物文学ゼミ、クッツェー「哲学者と動物」。ゼミ、『この三人』+Terry Castle, The Apparitional …

金井さんちの猫になりたい

やらなくてはいけないことが色々あるが、どれもやる気がしない。そんなときには料理本。待つこと、忘れること?作者: 金井美恵子,金井久美子出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2002/10/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 7回この商品を含むブログ (25件) …

映画 フェミニズム

シンポジウム「映画/歴史/フェミニズム」@明治学院。司会・四方田犬彦。同時通訳つき。 アリソン・マッキー『幽霊と未亡人』論。幽霊は、時間を逆転させるもののように思えるが、この映画ではむしろ時間を越えて偏在するものだ。とくに幽霊の声を聞いて不…

oompa, oompa

会議。 Tennessee Williams, Suddenly Last Summer (1958)。初読です。キャサリンが死んだ従兄のセバスチャンについて "he suddenly switched from the evenings to the beach" というところ、もともととても不安定な雰囲気のキャサリンが、さらにすーっと薄…

女相続人

非常勤先で講義、購読。 『女相続人』The Hairess (1949 パラマウント)、『孔雀夫人』Dodsworth (1936 サミュエル・ゴールドウィン) と私的ワイラー祭り。前者はヘンリー・ジェイムズ、後者はシンクレア・ルイスの原作。後者はヨーロッパで生き恥さらすアメ…

Take me to where I don't belong

英語、中間試験。会議、会議、会議、会議。会議で九時過ぎになるのは久しぶりだ。 『英語青年』12月号に、近藤弘幸氏による『(見えない)欲望へ向けて―クィア批評との対話』の書評が載る。基本的に好意的な書評で、ありがたい。ただ、あとがきでわたしがゲイ…

恋よりどきどき

「恋よりどきどき・コンテンポラリー・ダンスのアイステーシス」@東京都写真美術館。コンドルズ、珍しいキノコ舞踊団、ニブロールのインスタレーション。ニブロールのコーナーは、踏むと一足ごとに沈むアクリル板を敷き詰めてある空間に寒色系のCGが流れ…

文学理論、ラカンとオイディプス・コンプレックス。動物文学ゼミ、Moreau 了。ラストは『ガリヴァー旅行記』にそっくりだ。ゼミ、『噂の二人』+フェダーマン『レスビアンの歴史』第一章。卒論ゼミ、Angus Stuart, "Captain Hook's Secret," Scotish Literar…

ティーチイン沖縄 砂川の記憶

国立市民まつり。ふつうのテキヤの屋台のエリアと、市民活動系の屋台のエリアはいちおう分かれているが、ところどころ混ざっているのが国立っぽい。 ティーチイン沖縄通信@一橋 http://okinawaforum.org/okiwiki/index.php#content_1_6。出席者50名超。『流…

グロテスク

AO入試面接。毎度のことだが、「個性的」なら「学力」は重視しなくていいか、英文科なら「語学力」があれば「思考力」は重視しなくていいか、といったあたりでみんな考えこむ。比喩でなく頭痛。グロテスク作者: 桐野夏生出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: …

いせや取り壊し

いせや本店が来年春に取り壊されるのだという。跡地には14階のビルが建つ。そこにいせやも入るのだそうだが、ビルの中のいせやなど想像がつかない。初台の「やきとり戎」が西荻本店とは似ても似つかないように、新しいいせやは、いまとはまるでべつものにな…

動物は折り紙である

休日といってもたいがい自転車でいける範囲でしか動かないわたしが、さてその範囲でどこに行くかといえば、生活の他の全てがそうであるように本を読むことに左右されている。杉並には十四の、武蔵野には三つの、三鷹にも三つの公立図書館があり、あたりまえ…

心理学の前史

英語、中間試験前の復習週なので、淡々と訳読・解説をやり、その退屈な授業の退屈さを学生も承知してノートをとる。いつも試験前は「勉強とは何か」とか「面白い授業とは何か」とかを考えてしまう。会議。中間試験のMDとDVDの準備。 身体医文化研究会@…

記憶の食卓

英語中間試験のとりまとめと印刷。江戸川乱歩研究者である同僚のH先生から挑戦状が届く。忘年会の場所が暗号で書かれていて、解かないと酒にたどりつけないのだ。もちろん職場全員宛のメールだが、鍵が上田敏訳ブラウニングときては、これはわたし個人に向…