レオンベルガーのヴァーリッヒ

レオンベルガーのヴァーリッヒ

レオンベルガーのヴァーリッヒ

茅ヶ崎でマンション住まいの高校教員夫妻の、レオンベルガーと暮らす日々。これ読むとレオンベルガーって、おとなしくって呑気でおいたしない、死ぬほど飼いやすい犬にみえるんだが、うちにくるのもそうなのかな。あまり期待しないように気をつけないと。
わたしはだいたい世の中期待通りにいかないことを前提に発想し、それと同時に、なにがあってもそんな致命的な問題にはなんないだろう、どうにかなるよ、とも思って呑気に暮らしているが、これってひじょうに教員的な態度のような気がする。学生はけっしてこちらの期待に答えてくれないから、楽観的にはなれない。でも、失敗すれば自分や会社がひっくりかえるような事態はまず訪れないから、ほんとうの緊張感をもって仕事をすることもない。この本の著者にも、似たようなのりがある。