レイモンド・ウィリアムズ

紀要の原稿。いいかげんに終わらせたいなあ。頭痛。
『英語青年』3月号は、じつに実質的な執筆陣によるレイモンド・ウィリアムズ特集。小説、テレビドラマといった創作的なテクストが重視されているのが新鮮だ。『三四郎』を肴にして有機体論批判を検証する河野真太郎の論文が、そのあざとさで際立っている。最近の『英語青年』では、というより同世代以下の英文学者では、こういう平然とあざとい文章は、(阿部公彦という突出した存在はいるが)ひじょうに少ないので、貴重な感じがする。