イギリス外交史

成城で期末試験の監督。英文購読レポート採点。アイロニーの教育は難しい、といつもながら思う。今年のテクストでは、「反リベラルの目から見た民主党エリート=気取ったラテ飲みヴォルヴォ乗り野郎」のイメージが再三語られるのだが、どうかすると、これをそのままうけとり、「共和党支持者は控えめで働き者の真のアメリカ人です。著者はカンザス出身なので民主党が嫌いです」などと書いてくる学生がいるのですよ、もちろん少数だけど。

イギリス外交史 (有斐閣アルマ)

イギリス外交史 (有斐閣アルマ)

こういうちゃんとした教科書を読むと、自分の無知ぶりがしみじみ痛い。当然とはいえパーマストンが主要キャラとして活躍していて嬉しい。この有斐閣のシリーズは、教科書でありながら参考文献表がじつに正直で、利用しているものをきっちり書き並べた感があって、いい感じ。