毎日かあさん3 背脂編
1年ゼミ、宮本陽一郎「チャップリンのダブル・イメージ」『成蹊大学文学部紀要』1992年。1年には無茶かと思ったが、けっこうなんとかなった。宮本さんは、『モダン・タイムス』のラストシーン「そうよ、頑張って生きていくの」を、それまで労働を批判し笑っていたチャーリーとポーレット・ゴダードが、まっとうな市民倫理に回収されているものだと解釈している。しかしあの二人、どことも知れぬ場所を山に向かって歩いていくわけで、実践的な労働の勧めというよりは、工場労働も含む都市生活への反歌のようにもみえる。配布物一つ忘れ。文学理論、エーコ『記号論』から砂糖とチクロの対立軸。山下洋輔トリオのCDを聞かせるつもりでもってくるのを忘れる。会議、会議。
- 作者: 西原理恵子
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2006/04/30
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 27回
- この商品を含むブログ (154件) を見る