大東亜共栄軒二日目

「大東亜共栄軒」二日目@大塚。王楚禹(ワン・チューユ)は、右手の人差し指に傷をつけて、血でゆっくりとレンガに字を書いていく。靖国の門前で「長崎 南京 広島」と書くビデオは、撮影の荒井さんがけっこうびびってたっぽい。中島美美+田中洋平は、ドリルその他の工具や紅白の工事現場用バー、椅子だの紐だので、なにに使うかわからないものを作っていく。とくに中島さんの動きがじつに淡々と要領が悪く、なにをやろうとしてるのかわからぬままこちらは呆然と見ることになる。最後は洗剤一人一本飲み干し。今日いちばん期待していった Mongkol Plienbangchang(タイ)は、http://www.araiart.jp/toua2901.html で紹介されている「苦悩のお茶」に似た感じ。しかし小便をかけるなどはなく、全体に静謐で柔らかく、計算されつくした動きだ。だからたまの大きな動きがこちらをびくっとさせる。笛吹きケトルが鳴るタイミングが完璧。日常聞こえる音がじつはどれだけ切迫した、銃声に近いものかをあらためて認識させる。お茶は、とてもとても苦かった。