英語教育+ジーン・リース
英文学東京若手の会第六回@三田、参加者90名ほどか。この会としてはこれが最後になるはず。シンポ「英語教材としての文学の使い方」。斎藤兆史+坂野由紀子、北和丈、中村哲子。教材は順に National Story Project、エドワード・リアその他のリメリック、Twelve Angry Men。みんなまじめに授業やってるなあ。さまざまなチップスが聞けるが、教育に正解はない。一度うまくいったからといって、次にうまくいくとは限らない。学生のタイプやレベルに応じた試行錯誤は永遠に続くことになる。永遠の真理は、こと語学教育に関していえば、手間をかければそれだけ成果はプラスされる、ということだ。講義とはそこが違うし、だからこそ有限の時間しかもたない教員は悩ましい。(やや逆説的だが、わたし自身は文学部で教えているがゆえに、英語の授業で文学テクストを使ったことがあまりない。坂野さんとは職場が同じだが学部が違うので、これまでお話ししたことがない。もう少し学部間の連携もあるべきだとあらためて思う。)
ワークショップ、Wide Sargasso Sea。上野直子+木村政則、片山亜紀、宗内綾子、丹羽敦子、小林英里+小野寺健。一つの作品をめぐるワークショップはこの会初の試み。今後はオープン参加での開催を試みるべきだろう。基本的な読みとか、周辺情報を確認するのがこの種の企画では大事なはずで、あまり深入りすると研究発表と区別がつかなくなるのが難点。もともとワークショップと銘打ってる以上参加者のための企画なはずだが、同時に観衆も意識せざるをえないわけだし。これもあまり正解がありそうにないなあ。
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