特殊講義初日

CALL英語、オリエンテーションは細かい指示が多いので緊張する。特殊講義、この授業はセクハラと受けとられうる内容なので、それを承知した上で受講するようにしつこく念を押す。
犬の虫除けハーブ、サンディーズティーツリーケアの匂い(正確にいえばそれと犬自身の体臭が混じったものが犬の毛布に蓄積したものの匂い、だがどっちにしろ同じことだ)が合わないらしく、気分が悪くなる。なにがいいんだろう。
ギッシングと科学というお題で書くことを引き受けたのだが、周りのヴィクトリア朝研究者にも「それって成立するお題なの?」と聞かれる始末。ギッシングは進化論や地質学は作品にとりこんでいるし、社会主義も広い意味での「科学」だから、成立するとは思う。ただ、そうして広い知識があり、H・G・ウェルズの親友でもあった人が、晩年の『ヘンリ・ライクロフトの私記 (岩波文庫)』になると、近代科学批判みたいなことを書くようになる。その移行が書簡に出ていないか、晩年のものをめくってみるが、ぱっとせず。誰か助けて。

ギッシングの世界―全体像の解明をめざして

ギッシングの世界―全体像の解明をめざして