サッカーは戦術じゃない、ムービングだ

今季最終戦セレッソ大阪2−2FC東京。満員の長居で、あの時間帯で、押し込みますか、店長。今後永遠にあのスタジアムでは罵声を浴びせられるという運命か。悪役の似合う顔だし。今年は一時はどうなることかと思ったが、振り返ってみれば、梶山、ノリオ、馬場が一人立ちした年として記憶されるんだろう。原は今年限りらしいが……。

ぼろぼろ泣きながら読む。甘い部分もあるのだろうけど、それでもなんでも、「一人」がいるかいないかということが重要なことが世の中にはあって、旧ユーゴスラビアのサッカーに関しては木村元彦という一人がいることを、率直に喜びたい。もちろん、ドラガン・ストイコビッチイビチャ・オシムJリーグにかつて存在し、いま存在していることも。佐藤勇人や羽生、坂本ら、ジェフの選手のことばもどれも冴えている。引用一つ。
「トレーニング方法で言えば、教師がこういうメニューがある、と黒板に書いた段階ですでに過去のものになっている。……コーチングスクールは、むしろ教育学や心理学、医学を学ぶところだな。酸素摂取量や怪我に関する知識を得て、現役時代に痛めていた箇所の納得がいったよ。コーチ研修は受講者自身に、『自分は何が欠けているか』を自覚させる手助けをする場所に過ぎない。学生に処方箋を与える場所ではないのだよ」