恋よりどきどき

「恋よりどきどき・コンテンポラリー・ダンスのアイステーシス」東京都写真美術館。コンドルズ、珍しいキノコ舞踊団ニブロールインスタレーションニブロールのコーナーは、踏むと一足ごとに沈むアクリル板を敷き詰めてある空間に寒色系のCGが流れて、気持ちいい。あたりまえだがインスタレーションより公演映像のDVDのほうが面白いに決まっていて、しかもそれが展示場の外でずーっと流れている。そちらで森下真樹などもぼんやり観る。金払ってなかに入る意味があるかどうかというと……。写真美術館はもう、写真を見るために行くところじゃないなあ。
トーキングヘッズ叢書『少女×傍若無人―“少女”は軽々と“常識”を超える! (トーキングヘッズ叢書 (No.21))』(アトリエサード、2004)。貫成人のキノコ論は、すごくよくわかる。ダンスにうといので、桜井圭介が日本のコンテンポラリー・ダンスを評した「コドモ身体」ということばもこれで初めて知る。わたし一人なら夜あったキノコの公演も観てきたと思うが、今日は妻が一緒で、彼女はキノコの少女趣味を毛嫌いしているのである。わたしはあのかわいいかわいいぶりの衣装やガジェットには、なんの思いいれも反発もなく、「コドモ身体」を生かす舞台装置だとしかうけとってないのだが、ダメな人はダメなんでしょう。
恵比寿で食事をするはずだったのに、気がつくと阿佐ヶ谷にいて「イズミル」でドネルケバブとホウレンソウのピザ。