国際スウィフト会議

やっと 『ジジェク』 の訳者あとがきを終える。この程度のものになぜこれだけかかるのか、まあ理由はわかってはいるのだが。
国際スウィフト会議@立正大、午後のパネルにだけ行く。そういえば自分が全然運営に関係してない学会に行くのはひさしぶりだ。ドイツから二人、日本から二人のスピーカーが、自分の得意技を前面に出すタイプのパネル。予定変更で、武田将明さんは自分のペーパーを読まずに司会にまわった。時間配分はそれでよかったわけだが、少し残念。軽い気分で出かけたが、スウィフトのようなジャーナリスティックな作家について細かい話を英語で理解しようとするのは、十八世紀初頭の政治をよく知らない素人にはしんどく、来たのをちょっと後悔。ただディスカッション・パートははっきりした展開になって、ついていけた。結局、トーリーなのかウイッグなのかジャコバイトなのかすっぱり割ろうとすること自体が意味がない、ということなんだろう。島田雅彦講演、質問に答えて、最近の皇室関係の仕事はいわば「2001年皇室への旅」であり、滅び行くものへの愛惜に満ちた人類学的研究なのだ、と言っていたが、こういうアイロニーを含む発言を訳す通訳者が大変だ。朝から出ずっぱりで司会席に座っていた武田さん、お疲れさまでした。