they are no complete visions of society as it is

先週会議を一つすっぽかしていたことに気づく。最近、謝ってばっかだ。翻訳あとがき、一字も進まず。妻の誕生日はもう実際には過ぎているが、誕生日祝いとして西荻千八寿司へ。カワハギの肝入りの握りとか子持ち昆布の海苔巻きとか。しかしここの握りは帆立といい鮪といい鯖といい、どれも一口では食えない無茶な握りかた。大将の長生きを願う。ニワトリ文庫でハドスン『鳥と人間』、Minerva Louise の Dutton 版。

Minerva Louise (Picture Puffins)

Minerva Louise (Picture Puffins)

モカッフェで文鳥モカちゃんと遊ぶ。鳥三昧。

Class in Britain

Class in Britain

好著。いうまでもなくみごとな文章。で、中味はというと、ほとんどなにも言っていないといえば言っていない。それがいけないというのではなくて、階級、とくにイギリスの階級についての好著というのはそういうものなのだと思う。ありとあらゆる二分法、三分法の階層区分が十八世紀から現代まで、時代ごとに言及されては、すべて実態に沿っていないとさらりと指摘される。かといって階級は幻想どころではない。リアルでありながら、捕まえようとすると捕まえられないものだ。そんなわけで、徹底して明晰な文章で書かれた茫漠さを愛でる、という読み方になる。タイトルには the はないのだが、なぜかアマゾンだと上のとおり the がついている。こういうとこで書誌情報って混乱するんだろうな。