Rebel without a Cause

文学理論、レヴィ=ストロースオイディプス分析、コミュニケーションの先行性。『現代思想のパフォーマンス (光文社新書)』のこの章は、レヴィ=ストロースというよりも内田樹の個性が出ているので、教科書的ではないが面白い。動物文学ゼミ、The Island of Doctor Moreau 冒頭。
ゼミ、『理由なき反抗』。ここのところ東映仁侠映画ばかり見ていて比べてしまうせいだが、この映画の醸し出す不安感のかなりの部分は、シネスコで撮られているせいだという気がする。シネスコだと、白人の身体はどうしても上下につっかえる(ここでは主役三人が全員背が低くても、だ)。ましてこの映画は、誰もがわかるように基本的に縦(階段に並ぶ三人、椅子の上に立つジェームズ・ディーン、向かい合った警官とサル・ミネオを写す極端な下向きカメラ)を意識した画面設計になっているから、ますます上下が窮屈で、それがキャラクターの鬱屈と重なっている。卒論ゼミ、Aさんのメアリー・ポピンズ。