East Lynne
カラオケ。フジファブリック固め歌い。ポルノグラフィティとかユニコーンとかと同じ「歌えるけどなんか違う」カテゴリーかなと思ったが、しつこく歌っているうちにある程度なじむ。
East Lynne: Literary Texts Series (Broadview Literary Texts)
- 作者: Ellen Wood,Andrew Maunder
- 出版社/メーカー: Broadview Press
- 発売日: 2000/02/28
- メディア: ペーパーバック
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East Lynne (Oxford World's Classics)
- 作者: Henry Wood,Elisabeth Jay
- 出版社/メーカー: Oxford Univ Pr
- 発売日: 2005/04/21
- メディア: ペーパーバック
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前半では Barbara が、後半では Isabel がそれぞれ嫉妬に身を焦がす、という対称性がドラマを作っている。キャラとしては、サブプロットの殺人ネタで狂言回し的に動く Hare 家の美人女中 Afy Hallijohn が面白い。男前の貴族やミドルクラスにすぐなびいては、結婚できると勝手に勘違いして鼻たかだかというバカ女で、文体的には異様に平坦なこの小説のなかではいちばんスラングを使う。それから、Isabel の従兄にあたる次の代の Mount Severn 伯は、コーラス役というか、Isabel の駆け落ちを非難しつつ彼女を財政的に援助する常識人として、おもしの役を与えられている。地方選挙のようすもちょっとだけあり。全体としては、ミドルクラスが金の力で領主になれるようになった、また1857年の Matrimonial Act によって、浮気した妻を正当に離婚できるようになった、といった時代背景との関連で読んだほうが面白い。作中の Archibald Carlyle は、前妻が死んだと聞くまでは再婚しないとはいえ。 うーん、コリンズとかチャールズ・リードとか、細々と法律の細部を書き込むような小説のほうがわたしの好みには合ってるか。