the solid gold cadillac, well, you have to call it something

お茶COEデータベースの宿題ひとくぎり。
The Solid Gold Cadillac (1956コロンビア、Richard Quine)。ジュディ・ホリデイが無知で屈託ない小株主として大企業の株主総会を混乱させまくる。困った悪辣重役たちは、彼女を雇って飼い殺しにしようとするが……。元重役でいまは上院議員になっているワーカホリックのおっさんに、いかつい面のポール・ダグラス。ロマンスにしなくてもいいと思うが――ジュディ・ホリデイの可愛さは、べつにラヴシーンを演じなくてもよい種類のものだ――いちおう二人のロマンスになります。このときホリデイ三十五歳。これで不思議ちゃんを演じて成立させてしまうところがなんとも。企業ものコメディとしては『アパートの鍵貸します』の四年前。新しいジャンルといっていいだろう。もうちょっとで、ビジネス版の『スミス都に行く』になり損ねた、という感じだが、たいへんスイートな映画です。