シンパシー

CALL英語、会議、会議。
週末の学会で発表する同僚の予行演習を聞く。オルコット、ホーソンとメスメリズム。メスメリズムと中産階級のセンチメンタリズムの対立(前者が後者を侵食してくる)がテーマなのだが、この二つはそもそも同根なのだ、とあらためて思う。他人の心がわかることとは、個人や階級の垣根を越えた壮大な友愛への道でもあり、同時にプライヴァシーを侵してくる恐怖のメカニズムでもある。院生時代に繰り返し読んだデイヴィッド・マーシャルのことなど思い出す。これ、ある意味でいま校正中の自分の本のテーマなのだが、そういえばマーシャルに言及するのは忘れてたなあ。最近こういうことが多い。
    The Surprising Effects of Sympathy: Marivaux, Diderot, Rousseau, and Mary Shelley