英文学会

日本英文学会@日大文理。大会準備委、打ち合わせおよび後任委員選挙、つつがなし。昨日の評議会での関東支部会設立案への反応を聞き、腕組み。
パネル「感覚・テクノロジーモダニズム」(林文代・田尻芳樹・武藤浩史堀潤之)。田尻さんは、聴覚・視覚の混交といった「共感覚」synaesthesia が、けっして有機体的なものでなく、むしろ身体をいったん断片化した上での恣意的な再結合のモードである、と語る。じつはよくわからないところもあるが、方向性はなんとか掴めたような気がする。武藤さんは、30年代のJ・B・プリーストリのラジオ番組。ヨークシャー訛りが人気を博したという「有機体左翼」論。英文学研究の範囲を拡大しようという熱意に感動する。堀さんはゴダール『映画史』、多彩な視点のなかで、映画を十九世紀の大衆芸能の完成品と捉える視点がいちばん気になった。林さんはフォークナー、なんというかかっこいいクロース・リーディングで、やる人がやれば精読の作家論も広がるものだ。どの話も面白い。ただ、互いの対立点がわりに明確に出ていた割には対話時間が少なく、質疑にも時間がなくなったのが、自分も含めて(このパネルの担当委員はいちおうわたしだ)反省点。時間のコントロールって難しい。
懇親会@日大食堂。二次会@和民。失言多し、あとで気づいてものすごく憂鬱になる。昨日の評議会の結果については、いろんな人が心配したり笑いとばしたり。