ヴァイオレント・プーさん

文学理論、バルトの「白いエクリチュール」、『ウィークエンド』。ほんとうはこのネタを説明する映画としていちばんわかりやすいのはストローブ+ユイレだろうが、手元にない。昔は『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』がユーロスペースにかならず置いてあって、いったい誰が買うんだろうと思ったものだ。買っときゃよかったか……。児童文学ゼミ、The Voyages of Doctor Dolittle part 1前半と、Schwartz, Hugh Lofting の抜粋。発表者がみんなわたしの言いそうなことを先回りするタイプだったので、淡々と進む。ゼミ、竹村和子「噂の俳優」+ケーリー・グラントキャサリン・ヘップバーンの紹介。『フィラデルフィア物語』『新婚道中記』から発表者が抜粋してみせるが、いまひとつ歯切れが悪い。ケーリー・グラントが、どこか1シーン突出して見栄を切ったりギャグを演じたりといった役者ではないことが、こういう授業ではマイナスに働くわけだ。卒論ゼミ、各人と今後の方針相談。ただただ疲れる。

明日の準備がまったくできていないのでこんなことを書いている暇はないはずだが、きわめて凶悪な気分にまかせて「ドラッグとヴァイオレンスのうずまく魔法の森を耐え抜くストリート系くまのプーさん」の配役を考えてみる。
プー   マイケル・クラーク・ダンカン
コブタ  トビー・マグワイア
フクロ  サミュエル・L・ジャクソン
イーヨー ベニチオ・デル・トロ
カンガ  スーザン・サランドン
ルー   ジョヴァンニ・リビシ
ティガー マイケル・インペリオリ
クリストファー・ロビン  柳楽優弥

わたしの心の荒み具合をお察し頂ければ幸いである。