Nobody’s Diary

   階級にとりつかれた人びと―英国ミドル・クラスの生活と意見 (中公新書)
だらだら授業の予習。新井潤美、ロバート・フィッシュマン、ジリー・クーパー、ジェフリー・クロシックその他。英米文学概論という名の授業でイギリスの階級制度の話をしないわけにもいかないだろうが、説明できる自信がまったくなく、気が重い。新井『階級にとりつかれた人びと』(中公新書、2001)は名著であると再確認。
一昨日集めた英文購読の感想票をみてみる。共和党共産党をごっちゃにしているもの、大統領選挙の色分け集計でいう「赤い州」(共和党支持州)と「アカ」の区別がついていないものが複数。「アメリカの政治の話はまったく知らなかったので新鮮だ」というのが大多数。実際初回の授業では、二大政党の名前を言えない学生がほとんどだったしな。英文科の3年生でこれだ。英文科のベースが古典文学教育なのはかまわないが、さすがにこの状態はどうかと思うよ。