NANA

概論、ポストモダン文学と引用性。どうもしゃきっとしない。e-learningオフィスアワー。
  NANA―ナナ― 12 (りぼんマスコットコミックス)
矢沢あいNANA』12巻(集英社、2005)。『NANA』で凄いと思うのは、暴走キャラがいないことだ。強いていえばレンがそうかな。でも、天然ハチも、ぶち切れナナも、自己中タクミも、実際はすごく周囲に気を使って生きている。ノブやシンはいうまでもない。で、こういうキャラばかり使って物語を動かすのはすごく大変なわけで、ブラストのレコード会社との契約以降はますますその厳しさが強く感じられる。下手すると完全に物語が止まってしまう寸前で、でも暴走に逃げず、キャラクター心理のリアリズムという点では妥協せずに進めてるのは、いや凄いなあ。