おしゃべりな女たち
- 作者: Maria DiBattista
- 出版社/メーカー: Yale University Press
- 発売日: 2003/03/11
- メディア: ペーパーバック
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正直、テーマにふさわしく饒舌すぎるくらいで、ここまで厚くなくていいし、理論的・批評的にどうということもないけれど、読んで楽しい。とくに第2部は、これからなにを観るかの参考になる。ロンバードの Nothing Sacred なんてぜひ観たい。アカデミックな研究書というよりスター女優への賛歌、山田宏一『映画的なあまりに映画的な――美女と犯罪』のフェミニスト・コメディ版か。
ところで水曜のヴェルディ戦、観客3267人とか。http://verdyblog.ameblo.jp/entry-18acb8287a1ec3a42f053ac4b3e41885.html 「観客動員」デフレということばが頭に浮かぶ。わたしも長いことヴェルディの試合を生で見ていない。なぜかって? サポーターのいない試合を、わざわざ見に行ってもつまらんからだよ。ニック・ホーンビーも、Fever Pitch のどこかで言っていた。みんなおとなしく座って、どっち側の好プレーにも拍手をするミドルクラスの観客だけだったら、誰もスタジアムになんていかない、と。クラブはサポーターの暴力を怖れるが、それを失うのはもっと怖い。FC東京サポーターはろくでもない事件を起こしつづけているが、彼らを守るクラブの姿勢は、少なくともいまの時点では正しいのだと思う。