イラン 何が誰にとって問題なのか
英文学会大会準備委員会@駒場。今年から出版することにしたプロシーディングズの位置づけなどの論議。理系や英語学だと学会プロシーディングズに載ったものは、引用可能な「論文」(に準ずるもの)と位置づけられるけど、文学にはそういう習慣はなくて、むしろ、あまり長くてきっちりしたものを載せてしまうと、書き直してどこかに論文として出版するときに不都合が生ずる、というような感覚がある。どっちにしろ会員に無料配布するので、あまり大部のものを作る金はなく、したがって一人一人の分量は短めに、で一応スタートすることに。オースティン協会設立準備会の懇親会に誘われるが、そこまでの気力なく帰宅。
インパクション〈152〉特集 イラン・何が誰にとって問題なのか―連動する世界の中のアメリカ・イラン・パレスチナ
- 作者: インパクト出版会
- 出版社/メーカー: インパクト出版会
- 発売日: 2006/06
- メディア: 単行本
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鈴木綾子の連載「占領国家イスラエルの日常・非日常」では、世界中からのアーティストが住みつく「芸術村」エイン・ホードが取り上げられている。最後のほうに、アラブ人とユダヤ人の関係についてこうある。「相手のことを友だちと呼ぶのは常にアラブ人ばかりで、ユダヤ人が『アラブ人の友だち』などというのは、左翼活動家と一緒にいるような場合だけだ。ユダヤ人にはアラブ人の友人は必要がないが、アラブ人はユダヤ人の友人を是非とも必要とする。……ともかく生きていくためには、ユダヤ人は友だちでなければならないから」。