ぼんやり

掃除。サイード本の校正、訳者あとがき、ほとんど内容がない。ここんところ通常業務以外はサッカー観てギッシングを拾い読み――ほんとに拾い読み――してるだけなので、なにも書くことがない。研究書やエッセイ集なら一部読んだだけでもなんか書くと思うが、長編小説の拾い読みはね……。
俊輔が好調でないときの結果はこんなもんだろう。ずいぶん相手のミスに助けられた。ジーコのチームにはまるで思い入れがないので、淡々とテレビを消す。気がつけば、98年はニューヨークで旅行中――シティのスポーツバーや、コーネル大学正門前のベーグル屋でブラジル人研究者やメキシコ人集団、あちこちの留学生と一緒に観たフランス・ワールドカップは、人生の最高の思い出の一つだ――だったし、2002年は入院していたので――これまた病院の食堂のテレビ前は一種集合的に盛り上がった――、自宅のテレビでワールドカップを見るのは94年以来ということになる。昼間からどこのテレビをつけてもクロアチア戦一色で、気持ち悪い。なんだろう、テレビの盛り上がり方と自分の関心とのずれってことだろうか。