アトモスフィア
1年ゼミ『オズの魔法使い』からブリキの木こりの歌、次週に向けてアメリカ西部開拓史など。文学理論「作者の死」。質問票を読むと、まあ自然な話だとは思うが、テクスト論=解釈の複数性を「解釈は読者一人一人ごとに違う」という意味で受けとっている学生が多い。それでは「作者が単独の意味を与える」という議論をたんに人間の数の分増やしただけなわけで、一人の読者のなかにすでに複数の解釈がある、と思って欲しいのだけど。会議、会議。目を離した隙に人間の夕食を犬にぺろりと食べられる。憂鬱。
アトモスフィア (2) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)
- 作者: 西島大介
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/04/01
- メディア: 単行本
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いまの西島大介は、あまりに時代と寝すぎていると思う。そういう意味でこれは「傑作未満」と呼ばせてもらおうか。