自己責任

わが家の設計士 id:yoaa さんの事務所@豪徳寺で、『住宅建築』用の対談。建築家と施主の関係のありかたや、yoaa さんの騙しというとことばが悪いがうまいことこちらを誘導するテクニックの数々について。「なんでも自己決定・自己責任」という風潮のなかで、施主のなかには、なにがなんでも建築家や工務店に騙されまいとしゃかりきになる人もいる。といってもしょせん素人は素人、なにもかも自分で判断できるはずはない(構造計算なんてのはいい例だ)。あるところまではプロにまかせないと人生やっていけないし、それができない人はプロとけっしていい関係は築けない。となると結局大事なのは人格の判断とか信頼関係で、といったことを適当に喋る。そこまで人を信用できないなら、不備があったときにそう訴えれば必ず経済的な保障をしてくれるはずの大規模ハウスメーカーに頼めばいい。もちろんそうしたところは工程すべてがますますブラックボックス化しやすいわけだが。
その後下北をぶらぶら。バーンキラオで遅い昼食。白樺書院でコザクラインコのタカシくん(メス)が胸ポケットに頭から突っ込んでいくのを観察する。それだけだと店に申し訳ないので藤村信『パンと夢と三色旗と―フランス左翼の実験 (パリ通信)』購入。オーディネールでぼんやり。帰宅後研究費の清算とか、来年度のシラバスとか。