パクス

CALL英語、会議。トニー・マイヤーズ 『ジジェク』 翻訳初校。

革命と性文化

愛知県立大でのシンポジウムをもとにしたもの。フランス革命期から二十世紀初頭にかけてのヨーロッパの女性運動について色々読めるが、わたしにいちばんありがたいのは、フランスの1999年パクス法（連帯民事契約法）についてコンパクトにまとめた栖原論文。とくに法案成立までのプロセスが細かく書かれている。ここではあまり強調されていないし、わたしの妄想かもしれないが、エイズ対策として、ゲイのカップル関係を再構築し強化する、といった理屈が立法側の論理に含まれていなかったのか、というのはちょっと気になるところだ。