ジジェク自身によるジジェク
秋にJACETでe-learning の授業報告をやる予定なので、他の講師とその打ち合わせ。去年の成績データ、なくしてないだろうな……。e-learning 期末試験監督。非常勤先の特殊講義試験採点、自分の勤務校よりできがいいのはなぜだ。
- 作者: スラヴォイ・ジジェク,清水知子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2005/02/19
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 14回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
「〈現実界〉は堅固な核――私たちの象徴的な虚構のみに対立するものとしての真の現実――のようなものではないということです。……[〈現実界〉は]自然を象徴化しますが、そのために、まさしくこの象徴化において、あなたは過剰、あるいは欠如を対称的に生み出すのっです。そしてそれこそが〈現実界〉なのです。……決定的に重要なのは〈現実界〉のあらゆる物象化を避けることです」(111-112)
ジジェクといえば金太郎飴だという印象が強いし、実際言ってる理屈は変わってないと思うけど、レトリックの力点は移動している。いつからか、というと、シェリング論(1997)か、『厄介なる主体』(1999)か、といったところか。『厄介なる主体』、いよいよ翻訳が出るみたいですね。
孤島に一冊だけもっていく本として、アイン・ランド『水源』を挙げているのには笑った。もちろんわざとやってるんだけど。