動物の権利
軽い二日酔い。本の運びこみ、並べ替え。内観の撮影。
- 作者: デヴィッド・ドゥグラツィア,戸田清
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2003/09/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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動物のあいだに道徳的尊重の対象としてヒエラルキーを作る(虫よりイカタコ、イカタコより魚、魚より鳥、鳥より犬……)スライディング・スケール・モデルを、根拠が不明瞭であると批判して、さまざまな種の「平等な配慮」を主張している。ただ訳者解説によると、もっと分厚い主著では、大型類人猿やイルカの生存権を大きくみているらしく、このへんなんだかよくわからない。わたしのようなとくべつ動物好きでない人間からすると(うちの鳥はあくまで妻の鳥だ)読んでいてもどかしいのは、人権が当然の前提とされ、動物の権利は人間の権利になぞらえて理解されることを求められる点だ。動物の権利について突き詰めて考えれば、そもそも人権なるものが疑われなければならないのに。