総選挙

英国総選挙の結果が出たので、Guardian その他を珍しくゆっくり読む。といっても、住んだことがない国の政治というのはどうしてもわかりづらい。いちおうわたしはイギリス小説の研究者だけれど、政治についてはカリフォルニアの事情のほうが気になるというのが本音だ。それに今回の選挙は、どちらが勝つかは最初からわかっていて、しかしその勝つほうが議席を減らすという意味では負けることが最初からわかっているという、盛り上がるはずのないものだったし。いちおうの勝者は自由民主党なのだろうが、じゃあ次の選挙で第二政党に躍進、とまでいくかどうかというと、ね。見物としては nasukei さんhttp://albion.main.jp/memo/も紹介している http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/vote_2005/blog/4519553.stm が抜群に面白い。

「タイガー＆ドラゴン」第４回。見逃した前回の「茶の湯」は違うようだが、原典とはジェンダーを入れ替えるネタが多い。「芝浜」の回は、蒼井優に魚勝を演じさせるという大技だったし、「饅頭こわい」の回も、ほとんどそこしか出てこない若い女にオチを言わせていた。「権助提灯」の今回は、完全なジェンダー転換。本妻と妾のあいだを行ったりきたりする男の役を森下愛子が、女たちの役を鶴瓶と西田敏行が演じている。こうすると最初の「三枚起請」は、わりにストレートな翻案だったわけだ。官九郎のことだから、あまり似たようなことは続けないだろうが、次はどうなるか。伊東美咲の「居残り左平次」こないかな。