女王さま

ポルトガル1−0オランダ、ベストゲームかワーストかはわからんが、とにかく凄まじかった。ゼミ、武藤浩史『ドラキュラ』からブンガク―血、のみならず、口のすべて (慶應義塾大学教養研究センター選書)』2章。Dracula chaps.12, 13。
卒論ゼミ、Mさんの「女王さま論」。うーん、SMの女王さまという意味だけでなくて、「強い女」とか「甘えない女」とかが入り込んでいて、本人も自分の概念がつかめてない様子。大黒摩季に、「女王さま」と「お姫さま」を対比した歌があるんですか? ここが社会学科ならもう少しやりようがあるかもしれないが、英文科で英語と関係のないことはやりづらい。大体「女王さま」に対応する英語の概念がないし。訳はいちおう mistress だが、意味がずれそうだ。「悪女」でいってはどうかという声も上がったが、これもアメリカ映画や大衆文学では日本ほど発達していない、少なくとも悪女がのうのうと罰されずにすむというケースは少ない。どうしましょうか。帰り道に話していて、いっそルーシー・リュー論でもやるか、などといった話に。