ティーチイン沖縄 抵抗の歓び

副題は「音の力、カラダの力、ことばの力」@成蹊大学3号館。参加者120名余。李静和から、自分は大学を出るのに8年もかかった人間なのに、なぜかどこにいってもキャンパスは落ちつく、大学という場をいかに作るか云々のあいさつ。司会・東琢磨で4セッション。
根間智子は、ガラス作品と写真をスクリーンに淡々と見せていく。彼女の作品はウェブ上にもほとんど絵がなくて、せいぜい http://www.okinawa-bank.co.jp/members/art/0202.htmlhttp://www.glass-house.jp/works/works.html くらいか。もっといいものがいろいろあるんだがな。最近あまり製作していないようだが、こういう一見非政治的な(もっとも鉄条網を織り込んだガラス作品とかもある)モダンアートがティーチインの場で見られるのは、(企画としては統一的でなかったかもしれないが)嬉しかった。
Duty Free Shop(知花竜海)+カクマクシャカ。米軍ヘリ墜落事件を歌った「民のドミノ」の二人。とりあえずは http://www.idubokinawa.jp/artist/duty_free.html を。知花の以前のユニットでの音も聞いたが、どれもいい。二人のかけあいは、ほとんど漫才なみの絶妙なタイミング。ギターでライヴ。知花の粘りのあるヴォーカルと、ふだんはとぼけて落としておいて熱くなるところで熱くなるカクマクシャカの構えがすてきだった。「民のドミノ」は http://akagawara.com/sp/tamino_domino.html からダウンロードできます。
大熊ワタルは、昔話を交えながら、台湾の対抗ポップスを紹介。黒手なかす(漢字が出ない)と交公楽隊。後者の「菊花夜行軍」は、曲によってはけっこうファンクがかかって気もちいい。
新城郁夫と飛び入り、阿部小涼は「合意してないプロジェクト」http://disagree.okinawaforum.org/ の活動紹介。とにかく言い出したやつがなにかやる、というやりかたで、獅子は舞うは米兵にチョコを送るは、かなりアホらしいことも含めてあれこれ。大学に大学を取り戻すためには、学外者=もぐりに解放を!とか。政治運動には笑いが必要ですよ、ほんとに。新城さんでなにより尊敬するのは(書いたものだけ読んでいるとなかなかわからないが)つねにその場に笑いを、悲観的なことをいうときでさえ、引き連れてくることだ。
車座での発言はイトー・ターリ、本橋哲也、鄭暎惠、本山謙二、佐藤壮広その他、といっても開催校としてばたばたしていて自分ではあまり聞いてないのが残念。広島でのペルー人経営のラテンバー弾圧――深夜過ぎてもダンスしていると、風営法違反だって知ってました?――の話とか。交流会では意外な初対面もあり。そのあと「てぃーだかんかん」に流れて、助成金プロジェクトの相談。いやもっと早くやっとかないといけなかったんですが、わたし自身が他で走りまわったりしていまして、Iさん他、ごめんなさい。さすがに疲れた(車で来たので飲んでないし)が、とりあえずぐしゃぐしゃと盛り上がったし、解放区っぽくやれたかな、と。