車掌 23-45 & 23-47

ゼミ、『ドラブン』3章。Dracula chap.14。BAUHAUS に "Undead" という曲があるのを教えてもらう。卒論ゼミ、キム・アカス&ジャネット・マッケイヴ『「セックス・アンド・ザ・シティのキュートな欲望」 性とファッションの秘密を探る』。Aさんは「なぜキャリーはエイダンと結婚しないのか」という問いを立てていたが、そんなことしたら番組が終わってしまうわけで、それは虚偽問題だろう。問題は「なぜ(恋愛資本主義絶対の)キャリーが(良夫タイプの)エイダンと恋に落ちるのか」のほうだ。
『車掌』 23-45号および23-47号は「岳人シリーズ」第1段と第2段。読むと『車掌』編集部員にして廣済堂および大和書房の編集部員でもある伊藤さん(167cm、45kg、過去データ)について詳しくなれます。23-47号では、昭和47年の伊藤さん、47杯のすばらしきラーメン、伊藤さんの職場から47分で行けるところ、47都道府県についての伊藤さんの深い考え、などが読める。伊藤さん以外の『車掌』スタッフはみんな大してラーメンが好きでなくって、ラーメン好きでない人間のラーメン店取材というまずふだんはお目にかからないものがたっぷり。取材拒否の店にアポなしできてなしくずしに取材OKにして写真まで撮った上で、「気狂いラーメン」と評する塔島ひろみは、すごい。
白樺書院で買ったが、最初最新号が2冊セットであることに気がつかず、23-47号だけ買って、あとで店に戻って「第1段ありますか?」と聞いたら、店主はうーんと唸ってメモを出し、首をひねり、棚をチェックした末に「あ、もしかして」と言って、店の奥から23-45号を出してきた。「いやあどれがどれだかわかんなくなっちゃってさ」だって。でも、店主を責めるのも気の毒だと思った。
あと、インタヴューを受けた伊藤さんが「子どもの頃遊んだ友だちは?」「お母さんは家でなにしてましたか?」「妹の生まれたときの感想は?」などと聞かれて、ほとんど「……」と答える、つまりなにも思い出せないのに呆れ笑ったが、気がついてみると自分だって保育園とか小学校低学年のことなんかなに一つ思い出せないのだった。