2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

アトモスフィア

1年ゼミ『オズの魔法使い』からブリキの木こりの歌、次週に向けてアメリカ西部開拓史など。文学理論「作者の死」。質問票を読むと、まあ自然な話だとは思うが、テクスト論=解釈の複数性を「解釈は読者一人一人ごとに違う」という意味で受けとっている学生…

愚痴

学内陸上協議会で授業は休み。ここ何年か、いつもこの日には英語の中間試験の準備をしている。去年までは こんな感じだったが、ことしは音をあげて問題の選択と印刷を各講師に頼む。いまの状態でわたしが全部管理してもミスが出るのはわかりきっているからだ…

無題

『音の力』の出版記念シンポ、カルチュラル・スタディーズ・フォーラム、近代日本文学会(新城郁夫が出る)など、行きたいところはいろいろあるが、さすがに疲れたのと、いきなり車をぶつけてへこませたので、ふて寝。

ティーチイン沖縄 抵抗の歓び

副題は「音の力、カラダの力、ことばの力」@成蹊大学3号館。参加者120名余。李静和から、自分は大学を出るのに8年もかかった人間なのに、なぜかどこにいってもキャンパスは落ちつく、大学という場をいかに作るか云々のあいさつ。司会・東琢磨で4セッショ…

おんなうた

英語。明日の資料(A4表裏22枚)コピー。特殊講義、初期近代医療の倫理。「病気」の誕生―近代医療の起源 (平凡社選書)作者: 児玉善仁出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1998/05/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見るQuacks: …

夏期限定トロピカルパフェ事件

1年ゼミ『オズの魔法使い』。発表者が、案山子たち三人は、ドロシーという女性を助け一緒に行動することで「ゲイ的な友情」(ママ)を深めるので、『野ブタ。をプロデュース』に似ている、と言い出す。そこからホモソーシャル/ホモセクシュアルの話へ。『若…

音の力 ストリート占拠編

会議、会議、e-learning 教材のチェック法を同僚に講習。今年は複数クラス共通教材なのにチェックと編集ができる教員が人員配置によってわたししかいないというものがあり、当然予想されるようにミスが続発しまくっていたので、見かねた同僚が「わたしも覚え…

プーねこ2

大会委員としての報告書を学会本部に送ったり、メール書いているうちに昼過ぎになる。ゼミ、『魔人ドラキュラ』+『エド・ウッド』。卒論ゼミ、Aさんの「パンクにおける女」、スリッツをおもに。これが今年はいちばん順調に仕上がりそうだ、というあたりで他…

英文学会二日目

英文学会二日目。横内一雄「悪魔/セックスの悲しみ――『フィネガンズ・ウェイク』第2部第1章の誘惑物語」。猥褻とも見える下着色当ての場面を、むしろ誘惑から性的成熟への過程に位置づける。『フィネガン』を、まったくふつうの小説として、物語として取り…

英文学会@中京

日本英文学会大会@中京大。大会準備委員会、退任委員の後任選挙、つつがなし。ただ結果的に関西人脈がいなくなったのは失点かも。 シンポジアム「『大戦間』の文化研究のために」。フロア130人程度か。「モダニズム」という曖昧な概念を解体した上での大戦…

体液医学

英語。特殊講義、体液医学。女の皮膚の下―十八世紀のある医師とその患者たち作者: バーバラドゥーデン,Barbara Duden,井上茂子出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 2001/11/01メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (3件) を見る

愛と暴力の現代思想

ちょっとした検査の結果を受け取りに荻窪病院へ。二時間半待ち。待合室のお年寄りたちは、なにをするでもなくただただ静かに待っている。病院というのは、なにもしないという規律へ、つまり死へ、人を訓練するものだと思う。検査結果は大きな問題なしでした…

ゾラの可能性

1年ゼミ、「モダン・タイムス」続き。文学理論、バルトの「白いエクリチュール」と『アンナ・マグダレーナ・バッハの年代記』。会議、会議、会議。ゾラの可能性―表象・科学・身体作者: 小倉孝誠,宮下志朗出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 2005/06メディア:…

しつこく告知 ティーチイン沖縄

犬が自力で階段を下りる。現在体重22キロ、いいかげん抱き上げるたびに腰に不気味な触感があったので、嬉しい。人間がついていないときに勝手に下りてはいけない(家の場合は書斎と水回りが一階で、彼女は引き戸を開けることができる。書斎や洗濯機前を荒…

Post-Darwinian Controversies

論集『ギッシングを通してみる後期ヴィクトリア朝の社会と文化』の「科学」の章を書き始める。案の定、本論がなくて注釈的解説を書いていくと規定枚数を使いきるような気が。企画として、もともとそれでいいのかもしれないが。クリスチャン・ダーウィニズム…

故国喪失についての省察

サイード『人文学と批評の使命――デモクラシーに向けて』(というタイトルになりそうです)の翻訳校正。故国喪失についての省察〈1〉作者: エドワード・W.サイード,Edward W. Said,大橋洋一,和田唯,近藤弘幸,三原芳秋出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2006…

The Evolution of French Liberalism

英語。特殊講義、ワンセックスモデル。セックスの発明―性差の観念史と解剖学のアポリア作者: トマスラカー,Thomas Laqueur,高井宏子,細谷等出版社/メーカー: 工作舎発売日: 1998/04/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (7件) …

マルクスの使いみち

マルクスの使いみち作者: 稲葉振一郎,松尾匡,吉原直毅出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2006/03/11メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 40回この商品を含むブログ (50件) を見る経済学の啓蒙書を読むのはわたしの道楽であり、こうして数理経済学(によるマ…

毎日かあさん3 背脂編

1年ゼミ、宮本陽一郎「チャップリンのダブル・イメージ」『成蹊大学文学部紀要』1992年。1年には無茶かと思ったが、けっこうなんとかなった。宮本さんは、『モダン・タイムス』のラストシーン「そうよ、頑張って生きていくの」を、それまで労働を批判し笑…

告知 ティーチイン沖縄・音の力

告知です。 ティーチイン沖縄「抵抗の歓び:音の力、カラダの力、ことばの力」 (主催・成蹊大学アジア太平洋研究センター) +DeMusik Inter.編『音の力・沖縄アジア臨界篇』(インパクト出版会)出版記念会 5月27日(土)13:00 成蹊大学3号館10…

処罰と矯正

確定申告のときに土地の登記簿抄本を付け忘れていたので、今川の法務局杉並分室へ。無個性なバス通りに、役所の前にお約束のように寿司屋とパスタ屋と定食屋が一階に入ったアパート。この殺風景さは、しかし地方都市出身者にはある種の不快な安心感を与える…

Robert M. Young

ギッシングと十九世紀科学の基本文献をぱらぱらめくる。ギッシング論で優れているのは、古い本だが John Goode, George Gissing: Ideology and Fiction: Ideology and Fiction (1978) あたりか。イギリスの土性骨の座ったマルクス主義者=史的唯物論者の仕事…

東京−ベルリン

東京−ベルリン/ベルリン−東京展@森美術館。節操はないし、超一流の品は少ないけど、娯楽としては文句なしではないかと。同時開催のチェ・ウラムの都市空想生物展もよかった。(ただし「ダヴィンチ・コード展」が混んでいることもあって、チケット持たずに…

陽のあたる坂道

犬が初めて階段を下りる。ただし人間二人の補助付き。これが人間一人の補助でOKとなれば、現時点での人生の最大の心配事がなくなるわけだ。 TV『陽のあたる坂道』(田坂具隆、日活1958)。3時間20分という上映時間にめまいがする。裕次郎も芦川いづみも…

Spencer and Late Victorian Individualism

学内広報誌に自分の本の宣伝文を書く。Men Versus the State: Herbert Spencer and Late Victorian Individualism (Oxford Historical Monographs)作者: M. W. Taylor出版社/メーカー: Clarendon Pr発売日: 1992/04/02メディア: ハードカバー クリック: 1回…

『ドラキュラ』からブンガク

『ドラキュラ』からブンガク―血、のみならず、口のすべて (慶應義塾大学教養研究センター選書)作者: 武藤浩史出版社/メーカー: 慶應義塾大学教養研究センター発売日: 2006/04/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (17件) を見る…