2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

学会

昨日の会で集めた、会の感想、方向性についてのアンケートを読む。個々の回答についてはもちろんここでは書けないが、院生や専業非常勤といったほんとうの「若手」の参加者が多いし、そうした人たちの期待感、自分たちが参加できる場所であってほしいという…

英文学東京若手の会第2回

上記学会@成蹊。予想以上の140人オーヴァーで、ハンドアウトが足りなくなり、走り回る。不手際、進行の遅れ申し訳ございません。わたしが事務局と開催校委員を兼ねるといういまのやりかたは無理があるのかもしれない。そうした事情でどの発表もきちんと聞い…

State and the Odd Women

久しぶりに自転車で成城へ。仙川沿いの遊歩道が気分よい。講義、先週の教室の雰囲気の悪さは、たんにまだみんな教科書を手に入れておらず不安だったというだけのようだ。少し安心。英文購読。Victorian Studies 47-1(2004年秋号)。『荒涼館』『ユートピア…

病と文化

CALL英語、あさっての学会の下準備、会議、同僚の面々とお喋り、会議。学科の新任教員歓迎会@マリアージュ。いちばん盛り上がった話題は、「イケメン」を英語でどう説明するか、というものだった、やれやれ。職場の独身四十代女性たちは誰も『ニキータ』と…

NANA

概論、ポストモダン文学と引用性。どうもしゃきっとしない。e-learningオフィスアワー。 矢沢あい『NANA』12巻(集英社、2005)。『NANA』で凄いと思うのは、暴走キャラがいないことだ。強いていえばレンがそうかな。でも、天然ハチも、ぶち切れナナも、自己…

パンポは白くなりたい

文学理論、『不思議の国のアリス』とソシュール。質問用紙が足りなくなったり、時間配分がまずかったり、ばたばた。児童文学ゼミ、The Story of Doctor Dolittle の11章と12章の改作部分と、リヴィングストンのアフリカ旅行記抜粋。ジョリギンキ族の王子バン…

COEデータベース

お茶大、COE「ジェンダー研究のフロンティア」プロジェクトD1のセクシュアリティ論データベースの会合。分担を新たに決め、入力プロセスを確認。わたしのキーワード入力担当は、ベルサーニ、コプチェク、シルヴァマン、ジジェク。復唱します、ベルサーニ、…

Behind the Gates

翻訳、学会通信業務。「英文学東京若手の会」という会だが、事務担当者の目から見てもうさんくさい名称だと思う。テレビで道場六三郎が、四十年前から通っている銀座の昔ながらのラーメンがどうとか言っているので、昨日買った『東京風物名物誌』をさっそく…

文鳥のいるカフェ

西荻モカッフェでじつに美味くじつに食べにくいチーズバーガー。文鳥のモカちゃんと遊ぶ。ニヒル牛で「無縁バター」Tシャツ。比良木書店でノエル・キャリントン『英国のインダストリアル・デザイン』。花鳥風月で岩動景爾『東京風物名物誌』(東京シリーズ刊…

What’s the Matter with Kansas?

What's The Matter With Kansas?: How Conservatives Won The Heart Of America作者: Thomas Frank出版社/メーカー: Holt Paperbacks発売日: 2005/05/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (2件) を見る非常勤先で特殊講義、のり悪し。英文購読、…

ホーンビー

CALL英語、会議、会議、会議、会議。The Polysyllabic Spree: A Hilarious and True Account of One Man's Struggle with the Monthly Tide of the Books He's Bought and the Books He's Been Meaning to Read作者: Nick Hornby出版社/メーカー: McSweeney'…

仮面ライダーの郊外

概論、ポストモダン建築と記憶、エイズ・メモリアル・キルトとか。e-learning オフィスアワー。 吉見俊哉・若林幹夫編『東京スタディーズ』(紀伊國屋書店、2005)。平塚・厚木を、工業的なものと郊外的なものとのせめぎあいの場として捉え、ホームレスへの…

大根

会議。元東京創元社社長、戸川安宣氏の探偵小説関係蔵書五万冊が、職場の図書館に寄贈される旨確認される。『推理界』『マンハント』『EQMM』全冊揃いその他。冊数が冊数だから整理して公開されるのはずいぶん先になるが、会議には珍しく明るい話題だ。だっ…

校正

半日自分の本の校正。嫌で嫌でしょうがない。よって進まない。編集担当者の提案にしたがい小見出しをつけているのだが、小見出しをつけるためにはあたりまえだが自分の文章を読まねばならず、そんなことはもうしたくないのだ。Water Dog Garden でTシャツを…

アジアの岸辺

アジアの岸辺 (未来の文学)作者: トマス・M.ディッシュ,若島正,浅倉久志出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2004/12/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 50回この商品を含むブログ (79件) を見るどれも傑作なのはむろん、名訳者たちの競演としても楽し…

おしゃべりな女たち

Fast-Talking Dames作者: Maria DiBattista出版社/メーカー: Yale University Press発売日: 2003/03/11メディア: ペーパーバック クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る30、40年代ハリウッドの「早口で喋る」パワフルな女性像を讃える本。第1部が…

イバニエスの激流

非常勤先で特殊講義、英文購読。しどろもどろ。妻が神宮前のトルコ料理店「ハレム」を取材し、大量のお土産をもちかえってくる。茄子ペースト、ケバブ、ピスタチオライス他貪り食う。LD、The Torrent 『イバニエスの激流』(MGM1926、モンタ・ベル)。イバニ…

ストックカー Go Go

CALL英語、会議。 ピート・ダニエル『失われた革命――1950年代のアメリカ南部』前田絢子訳(2000、青土社、2004)。タイトル通りの社会史で、黒人公民権運動はむろんのこと、それ以上に1954年のブラウン判決以降の人種隔離主義白人のヒステリックな反応が詳し…

新宿区ダンボール絵画研究会

1年向けの必修概論、大学での勉強の目的とは、自分の意見や感じかたに他人がどんな反応をどんな立場からしてくるか予測能力を高めることであって、とか説教かましたあとに、グラウンド・ゼロについて。新任非常勤講師S嬢にキャンパスを案内。e-learningオ…

初日

授業初日。いきなり家にDVDを忘れ、途中で取りに戻る。3限、文学理論講義、イントロ。構造主義とは隠れた規則性をとか云々。4限、在外研究中の同僚の留守を預かる児童文学ゼミ、予定と自己紹介。『ドリトル先生』を一冊でも読んでいるのは16人中2人…

味スタ

サイードの Humanism and Democratic Criticism 翻訳、第一章をとりあえず終える。いろいろ工夫の余地がある、というより工夫しないとまったく訳せないので、つまらない作業ではないが、いくらやっても進まない。『文化と帝国主義』を一人で訳した大橋洋一の…

象られた力

『ディケンズ鑑賞大事典』、ラカン協会論集原稿の校正。ラカン協会が、フランス語のタイトルを併記しろと言ってくる。自分じゃつけられないんですが、どうしましょう。象られた力 kaleidscape (ハヤカワ文庫 JA)作者: 飛浩隆出版社/メーカー: 早川書房発売日…

リベスキンド

ラショナリスト建築家YOAAさん http://d.hatena.ne.jp/yoaa/ と現場で内装、作りつけ家具の打ち合わせ。Breaking Ground作者: Daniel Libeskind出版社/メーカー: Riverhead Books発売日: 2004/09/28メディア: ハードカバー クリック: 1回この商品を含むブロ…

病と文化

職場の「人文叢書」の発送作業。まだアマゾン・ジャパンでヒットしないので画像・リンクは後ほど。http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20050406 実証史家・実証社会学者へのコンプレックスはわたしにも強くある。荒谷さんが今回言いたかったことは少し違…

ロフティング

e-learningオリエンテーション、会議。 Gary D. Schmidt, Hugh Lofting (Twayne 1992)。トウェインの作家叢書の一冊で、ロフティングの総論は単著ではこれくらいのようだ。だんだんわかってきたが、ドリトル先生シリーズは、児童文学史ではメジャーな正典に…

高円寺〜荻窪

高円寺で Le Cafe のマスター夫妻とだらだら話す。チーズケーキ美味し。北口の東側にはあまり喫茶店がないので、うまくいけばうまくいくかも。向かいの立ち食いうどん屋――いや、ここも風情ある店だが――が引退して、気の利いた古着屋でもできれば店には万々歳…

鼻、腸詰、赤茄子

教材準備、会議、新入生オリエンテーション、会議。省エネモードに入って昨日の続き。もう一本の発表は芥川「鼻」の冒頭、禅智内供の鼻が「腸詰めのよう」というところにこだわる話。ここ、原稿をみると最初は「赤茄子」つまりトマト、それから「烏瓜」だっ…

東京ドームで学会レポートについて一考

上天。時間があったので、ドーム周辺をぶらぶらし、ラクーアの二階からウォーターライドが水に突っ込むところを漫然と眺める。ここのデパート屋上的なまったり感、無理して楽しもうとしてない雰囲気はここちよい。ステージでやってるのはなにしろ「ショー・…

Up from Zero

Paul Goldberger, Up from Zero: Politics, Architecture, and the Rebuilding of New York (Random House 2004)。グラウンド・ゼロ後の建設計画を追ってとてもリーダブルな名著。これと美本 Imagining Ground Zero: Official and Unofficial Proposals for …

アメリカという記憶

新学期。卒論オリエンテーションその他。馬術部が新入部員獲得の最終兵器としてキャンパス内に投入した白馬を撫でる。 マリタ・スターケン『アメリカという記憶――ベトナム戦争、エイズ、記念碑的表象』(岩崎稔・杉山茂・千田有紀・高橋明史・平山陽洋訳、未…